0120-720-800

受付時間: 9時 ~ 18時(平日)

ホーム » vol10_top » vol38_将棋

「三年後の稽古」とは

 三年後の稽古とは、今行う練習は三年後のための稽古なのだという考え方。例え今はうまくいかなくても、積み重ねた努力は三年後の成功に繋がるため、折れずに継続することが大事だという意味があります。
 もともとは相撲用語でしたが、初代竜王の島朗九段が将棋にも当てはまると語り、将棋界でも広がりました。
 将棋は、自分では思いつかないような手がいくつもあり、最初は負けが続きます。しかし、それを積み重ねるうちに相手の手を自分のものにでき、やがて勝ち星をあげられるようになるのです。数多くのテレビ番組の出演で有名になった加藤一二三九段は、前代未聞の千百敗を経験。しかし負けは将来のための稽古だという考え方を貫いたことが、彼を名だたる将棋士へと成長させました。

羽生善治と三年後の稽古

 多くの棋士が、三年後の稽古の考え方を意識しています。いくつものタイトルを手に入れているレジェンド、羽生善治九段は、
「成果が出ないときこそ、不安がらずに、恐れずに、迷わずに一歩一歩進めるかどうかが、成長の分岐点であると考えています」
という名言を残しました。
 この言葉は、将棋だけではなく、私たちがビジネスをする上でも役にたつのではないでしょうか。

仕事でも意識したい「三年後」

 仕事では、入った当初はがむしゃらに働いていても、暫くすると「このままでいいのか」という不安に襲われる方が多いといいます。家族を養うために出世を視野に入れたり、安定した生活を求め始めたりして、現状を変えたいと焦ってしまうためです。そうなると、今続けていることを辞めてしまったり、むやみにやり方を変えようとすることもあるでしょう。しかし、それではいつまでたってもキャリアアップや成長が起きません。
 羽生善治九段が、成果が出ない時こそ不安がらずに一歩一歩進めるかが成功の分岐点だと言っているように、先が見えずに停滞している今どう動くかが、未来のキャリアを決定します。

 失敗が重なってしまうことは誰にでもあります。将棋のプロでさえ負け続きのことがありますが、その時に焦ったり不安になったりせず、負けたことは「三年後の稽古」だと意識して努力を積み重ねたことで、段位を上げることができました。
 このままでいいのかと不安になったら、あれこれやり方を変える前に、今行なっていることを継続したら三年後に自分がどうなるか、どうなりたいのか落ち着いて想像してみましょう。そこへ向かって焦らず冷静に努力を積むことが、将来の成功に繋がるのです。